福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。このInformationでは、製品・サービスのお知らせのほか、私たちインフィルが取り扱う独自の工夫を凝らした製品にまつわる記事を掲載していますので、どうぞお気軽にお読みいただければ幸いです。今回のテーマは私たちインフィルのブランド「Daysy®」について。よく見ると小さく「®」が付いていまして、これは商標登録されていることを示しています。この「Daysy®」というブランドがインフィルにとって大切な意味合いを持っていることが感じていただけると思いますが、いったいどういった思いや製品開発におけるメッセージが込められているのでしょうか？

「Daysy®」は、「デイジー」と読みますが、その言葉を聞いてまずイメージする通り春頃に咲く花“Daisy（デイジー）”＝ヒナギクから派生した造語です。Days（日々）とeasy（楽に）を組み合わせることで、“日々の生活をしやすく（Day + Easy）”というメッセージが込められており、元々のDaisy＝ヒナギクは多年草であり寿命が長いことから“長寿菊”と呼ばれていることもあって、ユーザビリティに重きを置いた私たちインフィルの作るオリジナル製品のコンセプトとも合致していると感じて商標まで取得したという経緯になっています。
そして、私たちの作る製品が利用者の方はもちろん、福祉施設で働くスタッフの方にも生き生きと自分らしくいられるよう願ってつけられたその名前は、当初「昇降式洗面化粧台」に付けられた名称でしたが、今では他の製品にも派生して「インフィルウェルネス」を構成する主要ブランドの1つとなっているのです。

利用者の使いやすい高さ5段階に調整可能な手動昇降式洗面化粧台。居室向けに開発されており、高さ変更後は利用者が勝手に変えることができない安心設計と、あえての手動式昇降採用で電動式よりもローコストで提供可能という機能と経済性の両立を図った製品です。
　

「Daysy®」が居室利用向けであえての手動式昇降を図ったのに対し、不特定の方が使用する共用部や食堂などのパブリックスペースでは利用者に合わせていつでも高さが変動できる電動式昇降の方が便利です。リモコン操作で簡単に無段階調整ができる設計です。
　

インフィルオリジナルの「AQUA」という利用者にもスタッフの介助にも配慮された福祉施設向け洗面化粧台がありますが、そのミラーキャビネットは吊元を通常の内開きとは逆の外開きに設計することができます。これをDAYSY MIRRORと名づけ、居室内のレイアウトも鑑みた上で、より介護しやすい洗面化粧台に生まれ変わるのです。
　

インフィルでは洗面化粧台のボウルもオリジナルで製作していますが、排水部分までこだわった作りとなっており、食べ残しが詰まりにくくお手入れの簡単な目皿を開発。Daysyを守るようにも見えることからHanamori（花守り）と命名しました。