福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、インフィル独自の介護施設向け製品のご案内を通じて、少しでも介護施設や特別養護老人ホームの施設運営のお役に立てればという思いから記事を掲載していきます。
高齢者福祉施設を運営する上で、入居者様の自立支援などの「ADL(Activities of Daily Living)の維持・向上」と「スタッフの業務負担軽減」、そして「設備投資コストの抑制」は、常にバランスを取るのが難しい永遠の課題と言えます。
今回は、“日々の生活をしやすく(Day + Easy)”をコンセプトに生まれたインフィルのオリジナル製品群「Daysy(デイジー)」より、これらの課題を解決する介護用昇降式洗面化粧台についてご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
「洗面台に向かうこと」が、ADL向上の第一歩になる
高齢になり、介護が必要になったり車椅子での生活になったりすると、今まで当たり前にできていた「洗面台で顔を洗う」、「鏡を見て身だしなみを整える」といった行動を面倒に感じたり、周囲を濡らしてしまうことを気にして、こういった行動を控える様になってしまいます。この身だしなみを整える「整容」を諦めてしまうことは、心身の機能低下を招く要因になります。
これは、これまで普通に使えていたはずの洗面台が加齢や車椅子といった状況の変化によってこれまで同様に便利に使うことができない、という点に起因しています。
逆に言えば、「高齢者や車椅子利用者でも使いやすい洗面化粧台」を提供できれば、入居者様が自発的に「顔を洗おう」、「お化粧をしてみよう」という前向きな気持ちが起きやすくなります。 そして身だしなみが整えば、人と会いたくなり、外出する意欲が湧き、社会参加へと繋がります。この「正のサイクル」を生み出すことこそが、ADL(日常生活動作)の維持・向上における極めて重要なアプローチとなります。
なぜ介護施設に「昇降式洗面台」が必要なのか?車椅子ユーザーが抱える高さの壁
入居者様が「洗面台を使いたい」と思える空間を作るために欠かせないのが、「車椅子や身長の低い方でも使いやすい高さ、奥行きのある洗面台」です。
通常の固定式の洗面台では、「洗面台のボウルの高さが身長や車椅子の高さと合っていない」、「車椅子のフットレストが壁や温水器にぶつかって奥まで近づけない」といった問題が頻発します。これでは、入居者様自身で使用することができないため、入居者様の自立の機会を奪うだけでなく、スタッフの介助負担も大きくなってしまいます。
だからこそ、一人ひとりの身体状況に合わせて高さを変えられる介護施設に適した「昇降式洗面台」が必要とされています。
入居様に最適な高さを、現場のスタッフだけで簡単・安全に実現
インフィルの昇降式洗面化粧台は、この課題を解決するために開発されました。
1. 入居者様に「最適な高さ」へ5段階調整
630mm〜790mmの間で、5段階の高さ調整が可能です。新しい入居者様をお迎えする際、その方の車椅子の高さや、使いやすい高さに合わせて、最適な高さに変更することができます。
2. 業者不要!女性スタッフでもらくらく高さ変更
洗面台の高さの変更は、現場の女性スタッフさんでも簡単に行えます。わざわざ設備業者や大工さんを呼ぶ必要はありませんので、作業に伴う費用や時間的なロスなく、入居者様の入れ替わり時に、スピーディーに対応することができます。
3. 手動式でコストパフォーマンスも抜群
介護施設で昇降式洗面化粧台の導入を検討する際にネックとなるのが導入費用です。ボタン一つで上下する電動式は利便性が高い一方で、高額になりやすく、すべての居室に導入するのが難しいという問題がありました。
一方で、インフィルでは現場スタッフの方へのヒアリングを通して、居室の洗面台の高さの調整を行うのは、新しい入居者様が入られたタイミングが多く、日々の運用では必ずしも必要ないということがわかりました。つまり居室用の洗面台において、電動式はオーバースペックだったのです。インフィルの「Daysy」は、高さの調整機構を「手動式」にすることで、電動の昇降式洗面台に比べて圧倒的な低価格を実現しました。 必要な機能はしっかり確保しながら、木目調で居室に馴染む美しいパネルデザインや、水漏れ・カビを防ぎ清掃の手間を減らす乾式目地といった、「生活環境の質(QOL)」を高める部分には配慮をしています。
組み合わせてさらに快適!足元スッキリ「エシカル水栓」
介護用洗面化粧台を車椅子で快適に使用するためには、高さだけでなく「足元のスペース(奥までの入り込みやすさ)」も非常に重要です。
福祉施設で一般的な、「貯湯式」の電気温水器の場合、洗面台の下にお湯をためるタンクを床置きするケースが多く見られます。これではせっかく昇降式洗面台で高さを合わせても、床にあるタンクが邪魔をして車椅子のフットレストがぶつかってしまい、洗面ボウルに十分に近づけないという事態が起こる可能性があります。
そこでインフィルでは、オリジナルの瞬間式電気温水器「エシカル水栓」との組み合わせを推奨しています。 エシカル水栓はお湯をためるタンクが不要な「瞬間式」なので、タンクを床置きする必要がなく、車椅子でアプローチする際の足元空間を最大限に広く確保できます。
最適な高さと足元の広さ、この2つが確保されることで、車椅子ユーザーにとって使いやすい洗面化粧台空間になると言えます。
まとめ|必要な機能をお届けする「エシカル」なものづくり
私たちインフィルが目指しているのは、過度に多機能で高額な設備を販売することではありません。 現場の運用状況の分析やヒアリングから、「入居者様の自立やQOLの向上」と「スタッフの使いやすさ」、適切なコストによる「施設運営のサステナビリティ」という福祉施設にとって最も重要な価値を最大化することです。
インフィルの「Daysy手動昇降式洗面化粧台」と「エシカル水栓」の組み合わせは、まさにその理念を体現した製品と言えます。 施設の建設・改修コストを適切に抑えながら、入居者様が毎日鏡を見たくなるような心地よい空間を創り出し、スタッフの介助負担を軽減する。この三方よしの設計こそが、インフィルの考えるエシカルなモノづくりの形です。
施設の新規建設や、居室のリノベーションにあたり介護用洗面化粧台をご検討の際は、ぜひお問い合わせください。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。

