エシカルblog

災害時にも「衛生」を守れるか?福祉施設のBCP対策に適した設備選びとは?

福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、「エシカル水栓」というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、介護施設や特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の経営や運営のお役に立てればという思いから記事を掲載していきます。

台風や大雨など、自然災害が頻発する日本において、福祉施設の「BCP(Business Continuity Plan・事業継続計画)」の重要性は年々高まっています。2024年4月からは介護施設におけるBCP策定が完全義務化され、多くの施設が非常時の備蓄や連絡体制の見直しを進めているのではないでしょうか。
食料や飲料水の確保、非常用電源の準備はBCPの基本です。しかし、意外な盲点になりやすいのが「手洗いや清拭などの『衛生環境』をどう維持・復旧するか」という水回り設備の問題です。 今回は、インフィルウェルネスの提供する電気温水機能付き自動水栓、「エシカル水栓」が施設のBCP対策や災害後のスムーズな復旧に対してどのようなメリットがあるのかご紹介していきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください。

災害後に深刻化する「感染症リスク」

災害発生時、ライフライン(電気・水道)がストップした避難所や福祉施設において、警戒すべき二次災害のひとつに「感染症」があります。
水が不足し、手洗いやうがいが十分にできなくなることで、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎や、インフルエンザなどのウイルス感染症のリスクが高まります。特に、免疫力の低下した高齢者が集団生活を送る福祉施設では、衛生環境の悪化は直ちに命の危険につながりかねません。そのためBCPにおいては、「いかに早く、安全で衛生的な水回り環境を復旧させるか」が非常に重要なテーマとなります。

「お湯をためる」貯湯式の思わぬ落とし穴と復旧時のリスク

現在、多くの施設で採用されているのは、タンクにお湯をためておく「貯湯式(ちょとうしき)」の電気温水器です。「タンクに水があるなら、非常時にも役立つのでは?」と思われがちですが、実は災害からの復旧過程において、大きなリスクを抱えることになりかねません。
災害によって停電や断水が数日続いた場合、タンク内に滞留した水は加熱・循環されないため、塩素の殺菌効果が失われ、レジオネラ菌などの雑菌が繁殖しやすい状態になります(雑菌発生の有無に関わらず貯湯式のタンクの水は水道法で定められた水質基準を満たさない水になっている可能性があります)。
いざ電気と水道が復旧しても、この「長期間滞留した不衛生な水」が配管内に残っているため、すぐに洗面や手洗いに使うことはできません。使用を再開するためにタンク内の水を一度すべて抜き、配管を洗浄するという手間のかかる作業が必要になります。それでなくとも慌ただしい介護の現場において、この作業が大きな負担となってしまうため「衛生環境の復旧の遅れ」「インフラが復旧しているのに不便な環境」を引き起こしてしまう可能性が高まります。

瞬間式の「エシカル水栓」がBCP対策に強い3つの理由

インフィルの「エシカル水栓」は、こうした災害の復旧時にいち早く施設の衛生環境を取り戻すことができるというメリットがあります。

1. タンクがないため、復旧後すぐに「清潔なお湯」が使える
エシカル水栓は、タンクにお湯を貯めない「瞬間式」の電気温水器なので、停電・断水時でも機器内部に加熱された水が長期間滞留することがなく、雑菌が繁殖するリスクはほとんどありません。そのため インフラが復旧した際には、大掛かりな水抜きや洗浄作業なしで、すぐに清潔なお湯の利用を再開できます。

2. 「自動水栓」が接触感染のリスクを減らす
非常時には「非接触」である点も有効です。不特定多数の手が触れる蛇口のハンドルはウイルスなどの感染経路になる可能性がありますが、自動水栓であれば手で触れる必要がないため、非常時の施設内における接触感染のリスクを大幅に低減することができます。また、水が無駄にできない状況でもエシカル水栓はセンサー式の自動水栓なので、止め忘れを防ぎます。

3. コンパクト設計で、地震による破損リスクを軽減
大型の貯湯タンクは、地震などで強い揺れが起きた際に、配管を破損させるなど、二次被害のリスクがあります。 エシカル水栓の瞬間式電気温水ユニットは貯湯式と比べ軽量でコンパクトなため、地震による破損のリスクを抑える設計となっています。

平時の「エシカル」が、非常時の「レジリエンス」に変わる

お湯を常時保温するための無駄な待機電力を削減できるエシカル水栓の導入は、環境に配慮した「エシカル」な製品であるだけでなく、災害に強いレジリエンス(災害からの回復力)の高い施設づくりへと直結しています。
お湯をためないシンプルな構造だから災害からの復旧も早く、衛生的であるということは、入居者様やそのご家族に大きな利便性があるだけでなく、有事の際も施設を守るスタッフの負担を大きく軽減することにつながります。

まとめ|「水回り」から施設のレジリエンスを高めよう

BCP対策というと、水や食料の備蓄、発電機の導入といった「モノの確保」に目が行きがちですが、既存の設備を「災害に強い・復旧しやすい仕様」にアップデートしておくことも立派なBCPの一環と言えます。
高齢者の命と健康を守る福祉施設だからこそ、毎日使う水回り設備には「平時の省エネ・快適性」と「非常時の安全性・衛生面の強さ」の両方が求められるのではないでしょうか。
入居者やスタッフの利便性、CO2の排出抑制による地球環境の保護、コスト削減による運営効率化など様々な面でメリットのあるエシカル水栓の導入を是非ご検討ください。
インフィルはただの設備メーカーではなく、設計から施工までワンストップで行える会社です。製品を販売して終了ではなく、現場の生の声を吸い上げながらプロフェッショナルな目線でちょっと気の利いたご提案をしています。有事の際にも入居者様とスタッフを守る、エシカルでレジリエントな空間づくりを設備面からご提案いたします。

「インフィルウェルネス」とは?

住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。

「エシカル水栓」とは?

インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。

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