福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、「エシカル水栓」というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の経営や運営のお役立てればという思いから記事を掲載していきます。
福祉施設を運営する上で、避けて通れない問題の一つに「光熱費」があります。特に近年は燃料費調整額の高騰や、政府の電気代負担軽減措置の終了などの影響により、施設運営にかかるエネルギーコストは見過ごすことのできないものとなっています。
「照明をLEDに変えた」、「空調の温度設定を見直した」といった目の前でやれる対策はすでに全てやってしまった、という施設管理者の方も多いのではないでしょうか。本記事では、意外と見落とされがちな「水回りの設備」に焦点を当て、高騰する電気代を見直すための具体的なアプローチをご紹介させていただきたいと思います。ぜひ最後までご覧ください。
なぜ福祉施設の光熱費は上がり続けているのか?
福祉施設の光熱費の高騰には、大きく分けて「外部環境の変化」と「施設特有の稼働状況」という2つの要因があります。
1. 電気料金のベースアップ
ここ数年の燃料価格の高騰により、法人向けの「高圧電力」契約の単価が上昇しています。数年前までは1kWhあたり10円台だった単価が、直近では1kWhあたり20円〜30円台へと値上がりが続いています。契約容量の大きい特別養護老人ホームや介護老人保健施設では、電気代だけで年間数百万円のコスト増となっている施設も少なくありません。
2. 24時間稼働による「見えない電力消費」の罠
福祉施設は24時間365日稼働しているため、ベースとなる電力消費量がそもそも大きいという特徴があります。その中で、意外に大きな電力を消費しているのがお湯を作るための給湯設備です。 手洗いや清拭などの用途で居室や共用部など施設内の至る所に設置されている洗面台。その下に設置されている小型の電気温水器が、実は大きな「待機電力」を生み出している可能性があります。
水回りの設備見直しで削減できる2つのコスト
現在、多くの施設で採用されているのが、タンク内に常にお湯を溜めて保温しておく「貯湯式」の電気温水器です。これを、お湯を使うタイミングに瞬間的にお湯を沸かす、「瞬間式」温水器に切り替えることで電力の削減につながります。
貯湯式の最大のデメリットは、誰も使っていない夜間や休日であっても、タンクに貯めた水の温度を保つために常に電力を消費し続けてしまう(待機電力)ことです。瞬間式へ切り替えることで、この誰も使っていない時間にお湯を温め続ける電気代を削減することができます。
【シミュレーション】瞬間式への切り替えで年間いくら削減できる?
では、具体的にどの程度の金額的インパクトがあるのでしょうか。居室に洗面台が100台設置されている施設を例にシミュレーションしてみましょう。
【貯湯式の光熱費シミュレーション】
電気料金単価:30円/kWh
電気使用量:1年あたり258kWh/台(1日約0.707kWh)
洗面台(温水器)の設置台数:100台
年間光熱費:774,000円
貯湯式の場合、お湯を使っていない時間の「保温」にも電力を使用しているため1台あたり年間約7,740円(258kWh × 30円)の電気代がかかっています。これが100台あると、年間で約774,000円の経費がかかっていることになります。
【エシカル水栓(瞬間式)の光熱費シミュレーション】
電気料金単価:30円/kWh
電気使用量:1年あたり22.4kWh/台(1日約0.0614kWh)
洗面台(温水器)の設置台数:100台
年間光熱費:67,200円
瞬間式の場合、お湯を使う瞬間にだけ電力を使用するため1台あたり年間の電気代を約672円(22.4kWh × 30円)まで抑えることができます。瞬間式の エシカル水栓であれば100台だったとしても、年間約67,200円の経費に抑えることができます。
このように洗面台の給湯設備を「貯湯式」から「瞬間式」に見直すだけで、年間約700,000円の削減となり、現在の光熱費の約1/10へと大幅に圧縮できる可能性があります。
光熱費の値上がりに課題を感じている場合は、設備の更新による根本的なコスト要因の解消を検討しても良いかもしれませんね。
*1回あたりの使用量:0.33L、1日使用回数:10回、使用温度:36℃(電気温水器) / 供給水温+16℃(エシカル水栓)
まとめ|コスト削減だけじゃないエシカルが生む効果
光熱費の削減は施設運営の重要な観点ですが、水回りの設備をエシカル水栓のような瞬間式にアップデートすることは、コストの改善に加えて「エシカル」という付加価値があります。「エシカル」は英語で「倫理的な、道徳的な」という意味があります。そして多くの企業は法律や規制(コンプライアンス)を遵守して利益を追求していれば良いというだけでなく、倫理や道徳(良心)の視点を経営に取り入れるようになっています。
この様に環境に配慮した設備を導入して無駄な電力を消費を防ぎ、CO2排出を削減しているということが、長期的な目で見た時に価値を生む可能性があります。例えば入居者や現場で働くスタッフが施設を選ぶ際の基準にエシカルを考慮するようになるのもそう遠くないことではないでしょうか。コスト削減による運営効率化だけでなく、使用電気量の削減によるCO2の排出抑制、さらに施設のイメージ向上など様々なメリットのある瞬間式電気温水器エシカル水栓の導入を是非ご検討ください。
インフィルはただの設備メーカーではなく、設計から施工までワンストップで行える会社です。製品を販売して終了ではなく、現場の生の声を吸い上げながらプロフェッショナルな目線でちょっと気の利いたご提案をしています。
水栓や設備以外でも、介護現場のちょっとした困りごとがあれば、ぜひお気軽にインフィルにご相談ください。福祉施設様ごとに異なる一つひとつの課題に対して、本当に必要なことを見極めて、最適なご提案をいたします。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。

