福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。
この「エシカルblog」の名前の由来にもなっている「エシカル」(=ethical)は英語で「倫理的な、道徳的な」という意味があります。近年では様々な企業が定められた法律や規制(コンプライアンス)を遵守し、利益を追求するだけでなく、倫理や道徳(良心)といったエシカルな視点を経営に取り入れるようになっています。
今回はサントリー様に続きエシカルな活動をしているセブンイレブン様の取り組みをご紹介させていただきます。ご興味のある方はぜひ最後まで読んでみてくださいね。
食品ロスの経済損失は4兆円
まだ食べられるのに捨てられてしまう食品のことを食品ロスと呼びます。消費者庁の発表した資料によると、2023年の推計で年間の食品ロス量は464万トンと言われており、国民一人当たりに換算すると年間37kg、毎日おにぎり1個分(102g)の食べ物が捨てられているという計算になります。
そしてこの食品ロスに対する経済的な損失は約4兆円で、国民一人当たりにすると約31,814円の損失になります。さらに廃棄される食品の処分に伴う温室効果ガス(Co2)の排出量は1,050万トン、こちらも国民一人当たりすると84kgにのぼると言われています。
食品ロス464万トンの内訳を見ると、店舗などで扱われる規格外品や返品、売れ残りといった事業系のロスが231万トン、家庭での食べ残しなどで廃棄される家庭系のロスが233万トンとそれぞれ50%程度となっており、事業者と各家庭の両輪で食品ロスの削減に取り組んでいく必要があると言えます。
エシカルプロジェクト:食品ロス削減にポイントを還元
この食品ロスの問題に対して、流通大手のセブンイレブン社では、2020年5月に食品ロスの削減に向けた『エシカルプロジェクト』の取り組みが行われました。
このプロジェクトでは、全国2万店以上のセブンイレブンの店頭で、販売期限が近づいたおにぎりやお弁当などに専用のシールを貼付し、該当商品を購入した来店客に対して商品価格の5%分のnanacoポイントを付与するという施策でした。
この取り組みの結果、全国平均で前年比20%の食品ロスの削減効果があったという報告が行われています。さらにこの取り組みによって、従来の「値引き=売れ残り」というネガティブなイメージから「社会貢献」というポジティブな行動に変換し、商品を前から取っていく「手前取り」の習慣につながる施策の一助となったと言えるのではないでしょうか。
ポイント付与から値引きへさらに踏み込んだ食品ロス削減
2026年現在、セブンイレブン社のエシカルプロジェクトは、ポイントの付与からより直接的な値引きへと進化しています。
これは nanacoポイントの利用者に限定されていたメリットを全来店客へ広げることで、廃棄の近くなった商品の「完売率」を高める狙いがあると考えられます。
この値引きの施策はコンビニエンスストア大手各社でも始まっています。ファミリーマート社では、同様に商品の値引きを行っていますが、対象商品に貼付する値引きシールに掲載しているイラストを誰でも利用できる様フリー素材としても提供しています。またローソンでも値引き商品の購入ごとに一定額の寄付をするプロジェクトを行うなど、単に食品ロスや加盟店が負担する廃棄処分費という経済損失の削減だけでなく、廃棄物の処分に伴う環境負荷の低減、さらに社会貢献のための施策として実施しています。
環境負荷低減+経費節減=「エシカル水栓」
セブンイレブンの活動は、自社や加盟店、来店客そして社会の利益が一致する理想的なエシカル活動と言えます。このように、エシカルな取り組みは多数のステークホルダーが協力して、長期的に目標を達成する取り組みです。
インフィルが手がける、瞬間式電気温水機「エシカル水栓」も地球環境を守る小さな一歩となることを願って開発された製品です。エシカル水栓は入居者が利用するタイミングだけ電力を消費して水を温めるため、一般的な貯湯式の電気温水器と比べ年間の消費電力を93%減らすことができ、Co2の削減に寄与しています(*1)。
またエシカル水栓は環境負荷の低減と同時に省エネによる運営コストの抑制を実現するエシカル&リーズナブルが特長の製品となっています。コスト抑制の具体例として一般的な貯湯式の温水器と比べ年間約7,000円の電気代の削減を実現しています(*2)。
*1回あたりの使用量:0.33L、1日使用回数:10回、使用温度:36℃(電気温水器) / 供給水温+16℃(エシカル水栓)
*電気温水器:7,728円/年、瞬間式電気温水器:672円/年 合計電気量より試算(電気料金30円/kwhの場合)
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は食品ロスの削減に取り組む、セブンイレブン社のエシカルプロジェクトをご紹介してまいりました。エシカルな活動は様々なステークホルダーにメリットが生まれることで実現できる大きな目標であることも見えてきたのではないでしょうか。
福祉施設単独では取り組むことが難しい環境保護の様なエシカルな取り組みですが、「エシカル水栓」は
1.入居者は居室で飲用できる安心な温水を使用でき満足。
2.施設運営者は電気代が削減でき満足。
3.社会は省電力化によって環境負荷が軽減。
と、全てのステークホルダーにとってメリットのある製品となっています。エシカルと経費削減にご興味がありましたらお気軽にお問い合わせください。
インフィルはただの設備メーカーではなく、設計から施工までワンストップで行えることを強みとしている会社です。単純に商品を販売して終了ではなく、入居者様やスタッフの方の快適さや利便性、施設運営の効率化に真摯に向き合いちょっと気の利いた製品の開発やリノベーションのご提案をしています。
水栓や洗面台以外にも、居室やパブリックスペースや浴室、その他まで介護現場のちょっとした困りごとがあれば、ぜひお気軽にインフィルにご相談ください。福祉施設様ごとに異なる一つひとつの課題に対して、本当に必要なことを見極めて、最適なご提案をいたします。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。

