福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、“エシカル水栓”というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の運営管理を楽にして、スタッフの方の働きやすい環境の実現に役立てればという思いから記事を掲載していきます。今回は今年に入って新たにラインナップに加わった200V型のエシカル水栓の実力が本当に100V型を上回っているのかを実証実験してみたいと思います。今日は6月のわりに30度越えのとても暑い日ですが、エシカル水栓の温度が気になるのは冬の水温なので、氷水を作って試してみますので、ぜひ最後までご覧くださいね。
カタログスペックでの違いは?
そもそも100Vと200Vでエシカル水栓のスペックはどれだけ違うのでしょうか?わかりやすいように電圧が関係のあるところだけざっくりと言うと、
●100V:吐水温度=水温+16℃/流量=約1.2L/分
●200V:吐水温度=水温+20℃/流量=約1.9L/分
となっています。100Vは通常のコンセントで使うことができますが、瞬間的に温められる水の量が少なめになるのに対し、200Vの方は初期段階で設計すると出力が上がる分温度が上がって流量も確保できる、というのがそれぞれの違いになります。どちらを選ぶかは施設により異なりますが、より多くの流量が必要な施設の方だと200Vの方に興味を示されるというわけですね。
実証実験のためにまずは冬の水道水の温度を再現
エシカル水栓は、福祉施設の居室などにおいて手を洗ったり、歯磨きやうがいをすることが主な使い道となり、冬の寒い時期に手がかじかんで辛くなってしまうのを使いやすい温度まで温められるという製品になります。よって、冬の寒い日、水の冷たい日こそ必要性が増すわけですので、10度を切るような水を通してどうなるかが実証実験としては大事なところ。今回は水を入れたバケツに凍らせたペットボトルを入れて冬の水道水を再現します。温度計で温度を見てみると9.1℃。これなら12月の東京の水道水とほぼ同じです。

200Vのエシカル水栓で実証実験
いよいよ実証実験を行います。2種類の動画を撮影しましたので、これらを元に見ていただければと思いますが、まずは水温の方から。先程のカタログスペックでは水温+20℃になるはずなのですが、どうでしょうか?水を出していくに従って温度がぐんぐん上がっていき最終的に30℃を超えました!元々9.1℃だったわけですから、ちゃんと+20℃となっています。
次は流量の方を確かめたいと思います。カタログスペックが約1.9L/分のため、500mlのカップが何秒で満杯になるかを測り、そこから割り出せればと思いますが、こちらの動画はどうでしょうか?目盛りが「500」のところまで来たのがおよそ15秒。これを1分あたりに直すとちょうど2000ml=2.0Lとなり、ほぼ公称通りの結果となっています。
結論 | 確かに200Vのエシカル水栓は温度も高く、流量も多かった!
製品の見た目では100Vも200Vもほとんど違いがないということもあってか、本当に200Vにしたら温度が上がり、流量が増えるのかを疑問に持たれることがありますが、こうして実証実験を行なってみると、エシカル水栓担当としてはホッとする結果となりました。エシカル水栓は水を使う時に電気の力で瞬間的に温める「瞬間式電気温水器」のため、電圧が高ければその分瞬間的に温められる水の量が増えます。これだけ見るとどこの施設でも200Vのものを使えば良さそうにも見えるかもしれませんが、実際には施設の規模や様々な事情から最適な電気温水器は異なります。新規案件で居室の洗面化粧台についてご検討の際は、ぜひインフィルにご相談ください。現状の把握からコストのことまでお客様と一緒に最適なプランニングを行います。ぜひともよろしくお願いいたします。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。