福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、「エシカル水栓」というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の運営管理を楽にして、スタッフの方の働きやすい環境の実現に役立てればという思いから記事を掲載していきます。今回のテーマは、現在開発中の製品“ホース引き出し式水栓”についてのご紹介です。
現在のところエシカル水栓は、見た目のフォルムがスリムでスタイリッシュなタイプ、太めでガッシリしたフォルムのタイプ、それと以前ご紹介したシングルレバー混合水栓の3種類の製品をご用意しています。2つの“瞬間式電気温水器付センサー付水栓”製品には、ほとんど性能差がないため施設の方の好みで選んでいただいていますが、シングルレバー混合水栓にもお選びいただける別の種類を現在開発中で、それが“ホース引き出し式水栓”となります。文字通りホースが引き出せる構造で、これまでとは違った使い方ができるため、福祉施設の管理者の方へはこのように選択肢が広がることで、より現場のニーズに合う製品をお選びいただければと存じます。このまま順調に開発が進めばいずれ正式に発表ができる予定ですので、ぜひご期待ください。
ホース引き出し式水栓はこんなにも便利!
洗面やうがいの時や洗面台ボールに広がったゴミや洗剤を洗い流す際に、コップや手に水を貯めて流さないといけないのが不便!とお悩みの方は意外と多いのではないでしょうか?
耐用年数を迎えた水栓を少しでも便利にしたい!という福祉施設の方にリニューアルする水栓の選択肢に加えていただきたいのが、“ホースの引き出し機能付きの水栓”です。蛇口の先端をホースで引き出して自由自在に動かすことができるので、離れたところまで湯水が行き届きます。洗面台の水洗いやお掃除などにも便利なことはもちろんですし、花瓶やバケツに水をためる時にも時短・節水にもつながります。また、ホースが引き出せることによって、従来の蛇口では届きにくい身体の箇所、たとえば肘などを洗う時も蛇口の下に肘を持って行く手間や労力を省くことができるのも嬉しいですね。
ホース引き出し式の水栓はシングルレバー混合水栓になります
ホース引き出し式の水栓は“シングルレバー混合水栓”です。シングルレバー混合水栓は、ひとつのハンドルで流量と温度を操作できるタイプの水栓で、レバーの上下で吐水と止水、左右で温度調整ができる仕組みになっています。シングルレバー混合水栓は操作が簡単で見た目にわかりやすく、片手でもさまざまな調整が楽にできるところがメリットです。
一方でセンサー付自動水栓だと非接触なので衛生面で有利なのと、蛇口の栓を閉じ忘れてお湯の出しっ放しなんて失敗をなくすことができるといったメリットもありますので、老人ホームの居室でどちらの水栓を採用するかは運営側やスタッフの方の意向によるものとなります。
伸びるシャワーヘッドのデメリット
ホース引き出し式の水栓は利便性がある一方で、デメリットとしてホースの引出しを多用すると故障の原因になりやすい事と、清掃の際にホース部分に直接水を掛けるとホースを伝って下部に水が漏れてしまう事です。使い勝手の良いホース引き出し式水栓ですが、使用頻度が高い場合はデメリットも考慮されて現場のニーズに合わせたものをお選びいただければと思います。
シングルレバー混合水栓で流水量も少しアップ!?
シングルレバー混合水栓は、センサー付自動水栓と比べて流水量が少しアップします。センサー付自動水栓の“エシカル水栓”での流水量は1分間に1リットルとなっていて、これでも福祉施設の居室内での使用では十分と言えますが、流水量を増やしたい場合は、シングルレバー混合水栓ならお湯と水を切り替えられますので、瞬間式電気温水器を通す必要がない水に切り替えることで流水量を増やすことができます。
まとめ | ホース引き出し式“エシカル水栓”で選択肢が広がる
今回は私たちインフィルで現在開発中の製品“ホース引き出し式水栓”についてご紹介しました。ホース引き出し式はたいへん便利な反面、デメリットもあること、シングルレバー混合水栓ではお湯と水の切り替えができて、温める必要がない水を使用する時は、流水量が少し増えるという利点があります。こうしたホース引き出し式を加えたシングルレバー混合水栓のメリットと、センサー付自動水栓のメリットを比べていただいて、利用者がより居室内で快適に生活できるような選択をしていただければと存じます。以上のようにインフィルでは、福祉施設の多様化するニーズに応えて瞬間式温水器“エシカル水栓”をより使いやすく、よりよい製品にできるよう日々検討しております。私たちは福祉施設の現場で何が必要かを常に考え、製品開発に取り組んでおります。今後ともよろしくお願い申し上げます。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。