福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、「エシカル水栓」というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の運営管理を楽にして、スタッフの方の働きやすい環境の実現に役立てればという思いから記事を掲載していきます。今回のテーマは車椅子利用者がふだん感じる水回りの困りごととその解決方法について、誰しも毎日使いながら、気付かない水回りの問題点を利用者や介護スタッフの目線から考えてみました。
車椅子利用者が不便に思うこと
車椅子を利用される方にとって水回りで不便に思うのはどんなことでしょうか?
実は水栓を使う時に意外と電気温水器などが邪魔になるというお話をうかがいます。洗面台に近づく時に、ボール下に設置してある温水器に車椅子のフックサポートがぶつかりそれ以上近づけない、足に触れた温水器の熱に危険を感じたなどの困りごとは実際に車椅子を利用する方でないと気付きにくいものです。
インフィルでは過去の知見から新築する施設にはそれらを考慮にいれた提案をさせていただけますが、でも、残念ながらそれらの配慮のなされていない既存の設備の場合はどうしたらよいでしょうか?
実は電気温水器は10年〜15年もすれば不具合が生じはじめることが多くあり、そのタイミングを機会に、交換によって課題を解決できる可能性があります。
インフィルの「エシカル水栓」は、瞬間式電気温水器を採用しており一般的な貯湯式のものよりも省スペースで温度による危険を感じにくくなっています。
電気温水器をエシカル水栓に交換した実施事例
今回の事例は貯湯式電気温水器(3L)から瞬間式電気温水器に交換した施設様のものとなります。
上の写真で見ていただくとおり、以前の貯湯式では左側に大きな貯湯タンクがあり、そこから出る給湯ホースがボール下へ流れているためスペースを取り、熱さを感じて車椅子利用者の負担となっていました。
今回交換したインフィルの「エシカル水栓」は、小型な本体が床に接さず省スペースを実現し、さらにセラミックヒーターのため接近しても熱さを感じにくくなりました。
水回りは身体の清潔を保つために毎日使うものだからこそ、こうした細かな配慮が利用者のQOL向上に繋がると考えます。
まとめ|インフィルなら企画・設計から施工までワンストップで!
こうした事例のような細かな配慮に加えて、インフィルはただの設備メーカーではなく、設計から施工までワンストップで行える会社です。
一般的な水栓交換では、メーカーから購入した部品を、別業者が配管や配線を行うことが多く、現場の生の声にお応えしきれないケースが多いですが、インフィルでは企画・設計から部材制作、施工までをワンストップで行うことが可能で、そうした体制で培った幅広い知見によって最適なご提案ができることが福祉施設様にとっても大きなメリットと言えるでしょう。
また、今回の事例では居室の電気温水器と水栓の交換のみですが、共同生活室や食堂などの配管の課題にも、インフィルであれば、図面と現地を見て、プロフェッショナルな目線で最適なご提案をしています。さらに今後インフィルでは、空間の美しさや暮らしの上質感を担保しながら本当に使いやすい設備の実現する収納家具をリリース予定です。
そうした利用者やスタッフを含めた施設全体の質の向上をめざして、これからもインフィルは挑戦し続けます。
水栓や設備以外でも、介護現場のちょっとした困りごとがあれば、ぜひお気軽にインフィルにご相談ください。福祉施設様ごとに異なる一つひとつの課題に対して、本当に必要なことを見極めて、最適なご提案をいたします。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。