福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、「エシカル水栓」というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の運営管理を楽にして、スタッフの方の働きやすい環境の実現に役立てればという思いから記事を掲載していきます。今回のテーマは私たちが扱う「エシカル水栓」がお湯の温度、“プラス15度”について。こうした小型電気温水器は、福祉施設の居室用途に限らずご家庭のものとしても近頃多くの方から着目されている設備で、飲むためのお湯を出すというよりは(もちろん飲んでもよいのですが)、手を洗う際や顔を洗う際、洗い物をする際、うがい、歯磨きをする際などに、冷たい水よりも少し温かいお湯が使えるといいよね、という意図のものになります。
なので、給湯器のように60度といった熱いお湯を出すためのものではないのですが、それではいったい何度くらいのお湯が適正な温度なのでしょうか?私たちインフィルの「エシカル水栓」を設置する際はそれを“プラス15度”としています。“プラス15度”とは何を指しているのでしょう?
瞬間式電気温水器の設定温度は“プラス15度”が最適!
例えば冬の寒い季節、ちょっとした手洗いなどで福祉施設の居室にある洗面台から非常に冷たい水が出たら結構辛いと思います。東京都付近で言えば真冬の最低水温は約9度ですが、実際の福祉施設では人が生活していますし暖房も効いているでしょうから、さすがに9度ということはなく10度以上は確保されていることでしょう。しかしながら10度〜15度くらいの水というのも実は相当冷たい、場合によっては痛く感じるくらいの温度だったりします。そんな冷たい水が出るくらいなら、電気温水器により使いやすい温度に温まっていると、居住者の方が生活をするにも、スタッフの方が仕事をするにも良いですよね?そうした全く温めないでも出る水温“プラス15度”というのが私たちの考える最適な設定温度なのです。
10度の水だったら“プラス15度”で25度。15度の水だったら“プラス15度”で30度。それでも“お湯”というよりは”常温”くらいの温度の水なのでまだ冷たそうな気もしますが、あるメーカーの調査ではこの20度〜26度付近の温度が“ちょうど良い温度”だというアンケート調査結果が出ていました。私たちの考える“プラス15度”とほぼ同じ結論です。冷たくて手を洗いたくない温度でもなく、ここまで温かくなくても良いというほどの温度でもない、“ちょうど良い温度”、それが“プラス15度”というわけです。
「エシカル水栓」は瞬間式の電気温水器のため、飲むことができます!
さて、居室での生活をする際に使う水の温度が“プラス15度”だとわかったところで、こうした電気温水器には実は2種類の仕組みがあるのをご紹介したいと思います。一つは貯湯式の電気温水器、もう一つは瞬間式の電気温水器。私たちの「エシカル水栓」は後者の瞬間式電気温水器を採用しています。温める仕組みが違うからって出てくるお湯に違いはないでしょ?という声が聞こえてきそうですが、実は結構違うのです。瞬間式の電気温水器で温められた水は“飲むことが可能”なのです!それじゃ貯湯式の電気温水器の方は飲めないの?と思われるかもしれないのですが、貯湯式というのは貯湯タンクに水を貯めて沸かすタイプのものとなるので、いわば電気ポットの中に何日も温められた同じ水が溜まっているようなものです。電気ポットに入れておいたお湯は次の日は飲まないですよね?それと同じ理屈です。その辺りのことは過去のこの記事に詳しく記載していますので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
まとめ | 福祉施設の居室で使う電気温水器の水温は“プラス15度”がちょうど良い
福祉施設の居室にある洗面化粧台では、手を洗う際や顔を洗う際、洗い物をする際、うがい、歯磨きをする際などに、ちょっと温かいお湯が出ると居住者の方にもスタッフの方にもありがたいものです。その時の設定温度は通常の水温“プラス15度”がちょうど良く、これより冷たいと手を洗う気がしなくなりますし、これより熱くても余計ということがわかっています。そして、インフィルの「エシカル水栓」なら、温かいというだけでなく飲める水を提供可能。特に特別養護老人ホームの居室という空間においては「エシカル水栓」のメリットは大きく、施設の満足度も向上するため、特に既存の水栓に不具合が出始めているような施設で計画的に水栓のリプレースを考えてみてはいかがでしょうか?
今後とも株式会社インフィルの「インフィルウェルネス」ならびに「エシカル水栓」をよろしくお願い申し上げます。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。