福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、「エシカル水栓」というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の運営管理を楽にして、スタッフの皆様の働きやすい環境の実現に役立てればという思いから記事を掲載していきます。今回のテーマは私たちが扱う「エシカル水栓」がよく謳い文句にしている「飲用可能」について。「飲用可能」ってあまり聞きなれない言葉ですよね？それもそのはず、私たちが住んでいる日本の一般家庭の蛇口の水のほとんどは飲める水が出ているから、言われなくても「飲用可能」ですし、「飲用不可」の水もあることをあまり意識しないからです。

しかしながら、よくよく世の中を見渡してみると「飲用不可」の水は意外に存在しているものです。飲んで良い水というのは水道法により細菌数などの基準が定められているわけですが、言い換えると浄水場を通して水道局が上水道から引いてきているのが飲める水なので、井戸水や地下水などは生では飲めませんし、農業用水や工業用水なども一見普通の蛇口ですが、飲むことはできません。平たく言えば保健所の水質検査に通るか通らないかの問題とも言えるかもしれませんが、その飲めるか飲めないかの瀬戸際にいるのが、電気温水器付き自動水栓から出る水。これは知らない方も結構いらっしゃるかもしれません。

私たちインフィルの「エシカル水栓」では水を温める電気温水器に「瞬間式」のものを採用しています。何が「瞬間」かというと、水が電気温水器を通過する際に「瞬間的」にお湯を沸かす仕組みだからです。では「瞬間」以外のものがあるかというと、電気温水器の仕組みにはもう一種類ありまして、それが「貯湯式」のものになります。「貯湯式」の電気温水器はその名の通り「貯湯」タンクに水を貯めて沸かすタイプのものとなり、電気ヒーターで貯湯タンクの水を沸かしてお湯を貯めておく仕組みのため、言ってみれば電気ポットの大きなものと言えるかもしれません。

電気ポットと言われればピンとくる方もいらっしゃるのではないでしょうか？そう、電気ポットに入れておいたお湯を普通は次の日も飲んだりしませんよね？お腹を壊してしまうかもしれないというのは誰もが頭をよぎるもの。貯湯式の電気温水器の水が飲めないというのはこの理屈と全く同じなのです。だから、そもそも貯湯タンクの存在しない瞬間式の電気温水器の水は水道水を瞬間的に温めただけだから飲める＝「飲用可能」というわけです。

福祉施設で考えてみると、飲み水そのものはペットボトルなどで別に持っていることが多いため、居室に設置されている洗面化粧台から出せる水は飲み水としてというよりも、手や顔を洗ったり、洗い物をしたり、うがい・歯磨きをしたりなどといった使い方が想定されるため、実は飲用可能な水でなくともそこまで差し支えないのですが、うがいや歯磨きにも使うということは口にも入ってしまっていますし、なんだかんだ飲んでしまう＝誤飲しているというのも想像に難くないことでしょう。それだったら最初から飲める水＝飲用可能な水の方が良いよね、というのは理解いただけると思うのですが、導入する施設運営の方からするとイニシャルコストもランニングコストも気になるところ。私たちの「エシカル水栓」は「瞬間式」だからこそ入れ替え工事も短く、単価も安く、毎月の電気代も貯湯式と比べると圧倒的に低く抑えられるという、考え抜かれた製品です。電気温水器付き水栓の耐用年数は10〜15年くらいとされていますから、そろそろ交換も考えなきゃいけないな、とうっすら思い始めている施設の方、ぜひ一度インフィルにご相談ください。設計から設置までワンストップで行えるというのもインフィルのメリット。お待ちしております。