福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、「エシカル水栓」というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の運営管理を楽にして、スタッフの方の働きやすい環境の実現に役立てればという思いから記事を掲載していきます。今回は前回に引き続き、電気温水器の設置を希望されていても高騰する電気代にランニングコストの面で心配されて一歩が踏み出せない福祉施設の管理者の方へ向けて、電気温水器の電気代を節約する方法をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
電気温水器の電気代を節約する方法
前回、総務省の発表から独り暮らし世帯、1か月当たりの電気代の平均が約5,833円であること、それに比べて電気温水器の占める割合が大きくなるため、一般的に「電気温水器=電気代が高い」というイメージに結びついていることをご説明しました。
実際に電気温水器は電力を使って給湯するため、ガス給湯器を使う場合よりも月々の電気代が高くなることが多いです。
そのため、エアコンや電化製品を併用して使っているときには、思った以上に電気代が高いイメージがあるとも考えられます。
実は、電気温水器の電気代は契約や使い方などによって料金を抑えることも可能です。
ここからは、電気温水器の節電方法をご紹介します。
・セミオートタイプや給湯専用タイプにする
フルオートタイプの電気温水器を使っていると、自動で保温や追い炊きをするため場合によっては必要がないときにも保温や追い炊きをしてしまうことがあります。とくに、温かい地域の場合や夏の場合はお湯の温度が下がりにくいので、追い炊きや保温機能が不要であるケースも多いでしょう。
そこで、セミオートタイプの電気温水器であれば追い炊きや保温を手動で行えるため、必要のないときは追い炊きや保温をしないといったことが可能です。手動で行うため電気代の管理もしやすくなり、無駄な電気代を削減できます。さらに給湯専用タイプはお湯を供給するだけのシンプルなタイプなので他の2タイプ以上に消費電力の削減が期待できます。
・電源をこまめに切る
電気温水器の電源をこまめに切ることでも節電できます。
とくに、フルオートタイプの電気温水器の場合であれば、電源がつけっぱなしになっていると意図していないときにも自動で追い炊きや保温を行ってしまいます。
セミオートや給湯専用タイプであれば、自動で追い炊きや保温がされることはありませんが、フルオートタイプは追い炊きや保温には大きな電力を消費するため、電気代がかさむ原因にもなります。
そこで、フルオートタイプでもお湯を使うとき以外は電源を切っておくことで、不要な電力を消費しません。ただし、冷めたお湯を沸かしなおすときにも電力が必要であるため、福祉施設の共同入浴場の場合、入浴する際はなるべく時間帯に間が空かないようにすることがおすすめです。
・お湯を使う量をなるべく減らす
貯湯式電気温水器は、貯湯タンクに給湯したお湯を貯めて使う仕組みのため、お湯を使う量を減らせばそれだけ水を沸かすための電気代を抑えることができます。
たとえば、蛇口やシャワーヘッドを節水のものに変えるといったことなどで日常的に使うお湯の量を減らすことができます。
また、入浴の際にはお湯を流しっぱなしにせずにこまめに止めるといった工夫でも効果が期待できます。
・安い時間帯のプランに変更する
電力会社のプランによっては、時間帯によって電気料金が安くなるものがあります。
プランによっていつ安くなるかは変わりますが、主に夜間や早朝、土日・休日などに安くなる場合が多いです。そのため、電気料金プランを見直して、安い時間帯のプランに替えることで節電が期待できます。
たとえば、深夜電力プランは電気温水器を含む蓄熱式機器を利用する場合に申し込むことができるので、夜間にお湯を作る際にかかる電気代をだいぶ抑えることができます。
・お湯切れに気を付ける
エコキュートなどの貯湯タンクを使用する温水器は、電気代の安い深夜の間に1日分のお湯を沸かし、貯湯タンクに貯めておく仕組みになっています。
しかし、大量のお湯を使うなどでタンク内のお湯を使い切ってしまえば、湯切れが起きてしまいます。その際、昼間などの電気代が高い時間帯にお湯切れを起こしてしまうと新しくお湯を沸き増すため高い時間帯に電力を消費するので想定よりも電気代がかかってしまいます。
節電という観点から、お湯切れを起こして想定外の時間帯に沸き増しをしないようにお湯の使い方を工夫したり、あらかじめ貯湯タンクを大きいものを選択することが必要です。
そもそも瞬間式電気温水器なら電力消費が少ない!?
以上、電気温水器の節電方法をご紹介しましたが、そもそも電力消費が少ない温水器もあります。それは瞬間式電気温水器というものです。一般的に電気代が高いと言われる電気温水器は貯湯式が多く、上記の節電方法も貯湯式電気温水器を使用する際に有効な手段がほとんどです。瞬間式電気温水器ならば、水栓を使用する瞬間だけ電力消費をして、待機時間はまったく消費しないので、トータルの電気料金をリーズナブルに抑えられます。こまめに電源スイッチを切る必要もありません。(水を温める必要のない夏の暑い時期に長期的に電源を切ることはあります)瞬間式電気温水器と貯湯式電気温水器の電気料金の比較については過去の記事をご覧ください。(記事はこちら)
まとめ | 福祉施設に最適な温水器を考えれば…。
今回は、一般的に消費電力が多いといわれる電気温水器の節電方法と、そもそも消費電力の少ない種類に変えることで電気料金が低く抑えられることをご紹介しました。ご紹介した瞬間式電気温水器の中でもインフィルの“エシカル水栓”は福祉施設の現場でご好評を頂いており、6500台以上の導入実績があります。導入しやすいリーズナブルな価格に設定されている上、故障やトラブルが少ないことで定評があります。また、省電力設計によるランニングコストの低さでもご好評をいただいていますので、高騰する電気料金でお困りの際にはぜひ一度ご相談ください。インフィルでは一つひとつの福祉施設の現場で本当に必要なことを見極めて、最適なご提案をさせていだきます。ぜひともよろしくお願いいたします。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。