福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、「エシカル水栓」というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の運営管理を楽にして、スタッフの方の働きやすい環境の実現に役立てればという思いから記事を掲載していきます。さて、インフィルの“エシカル水栓”のラインナップで一気に混合水栓が増えましたが、今回はそもそも混合水栓とはどのようなものなのか、一般的な混合水栓の種類とそれぞれ特徴をご紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
そもそも混合水栓とは?
混合水栓とは、ひとつの蛇口から、湯と水を混合して吐水することのできる水栓のことで、吐水量と温度を簡単に調節することができます。
混合水栓には、機能や使用する場所やデザインなどによっていくつかの種類があります。また、古くなった混合栓をシングルレバー式の混合栓などに交換することも可能です。
インフィルの“エシカル水栓”で採用しているのはシングルレバー式の混合栓です。以前は混合水栓の中にはレバーを上げて水が出るタイプと逆に下げると水が出るタイプの2種類がありましたが、現在は2000年にJIS(日本工業規格)によって、レバーを上げると水が出るタイプに統一されています。
混合水栓の種類は3つ
まず混合栓には大きく分けて以下の3つのタイプがあります。以下にそれぞれの違いと特長をご紹介します。
・ツーバルブ混合水栓
お湯と水それぞれ用に別のハンドルがあり、この2つのハンドル使って温度と水の流量を調節する混合栓がツーバルブ混合栓です。水栓のしくみは、最もシンプルな単水栓(シングルバルブ)と同じで、昔からあるタイプです。
・シングルレバー式混合水栓
レバー1つの操作で水の量やお湯の温度の調整ができるタイプの混合栓です。力もいらず片手で簡単に操作ができ、使い勝手が良いため最近はこのタイプが主流になっています。インフィルの“エシカル水栓”もこのタイプです。
・サーモスタット混合水栓
自動温度調節機能が内蔵されている混合水栓です。給湯器からの湯水を自動で一定温度に保てるため、たいへん便利です。主にバスルームやキッチンなどで使われていますが、自動で温度を保つという機能が複雑なので価格は比較的高額になります。
それぞれの混合水栓のしくみ
まず、最もシンプルな単水栓(シングルバルブ)のしくみは、ハンドルを回すことによって、内部の弁を上下させ、水道管の隙間を開け閉めすることで水の量を調整しています。水道管には水圧がかかっているのでこの単純な操作だけでも水の量を調整することができます。
・ツーバルブ混合水栓のしくみ
混合水栓でもツーバルブ混合水栓のしくみは、基本は単水栓が2つ付いているのと同様です。お湯と水のそれぞれのハンドルを回すことで、内部の弁を上下させて、お湯と水が内部で混ざり1つの蛇口から調整された温度のお湯が出てきます。
・シングルレバー式混合水栓のしくみ
内部にレバーと連動したバルブ(カートリッジ)があり、このバルブがお湯と水の管の開閉を微妙に加減することで、吐水量と湯温を調節します。操作はとてもシンプルで、片手で調整が可能です。内部構造は単水栓よりも複雑なものです。
・サーモスタット式混合水栓のしくみ
リモコンなどの操作によって内部のサーモスタッドカートリッジがお湯と水の量を自動で判断します。たとえ給湯温度や水圧に変化があっても吐水温度をほぼ一定に保ってくれるので安定した温度でお湯の使用できるのが特長です。
混合水栓の選び方
それぞれしくみの異なる混合水栓ですがどれを選べば良いのでしょうか?すでに付いている水栓を混合水栓に替える場合、配水管の取り付け位置によって付けられる混合水栓も替わります。取り付け位置には壁付けタイプ、洗面台の台付きツーホールタイプ、台付きワンホールタイプがあり、その洗面台などをそのまま使う場合はそれぞれに合った混合水栓を選ぶ必要があります。
もしタイプが分かりにくく迷われる場合は、ぜひインフィルまでご相談ください。取り付けられる水栓のタイプの選定や、さらには洗面台の交換による利便性の向上などさまざまなご提案ができます。
混合水栓のトラブルにはどうしたらよい?
もし混合水栓に水漏れなどのトラブルが起きた場合はどうすればいいのでしょう?簡単なトラブルであればご自身で修理することも可能ですが、サーモスタット混合水栓など構造が複雑なものは業者に任せた方が良いでしょう。
もっとも多いトラブルが栓を閉めても蛇口からポタポタと水が漏れるというものです。単水栓やツーバルブ混合水栓の場合、原因は水栓内部のバルブの劣化やゴミ、サビによる可能性があります。その場合は部品の掃除のみで改善できるケースもあります。ただ、同じ原因でもシングルレバー式の場合は構造が複雑なため掃除が難しいので業者に任せた方が無難です。
蛇口の先ではなく接続部分や水栓の周辺から水が漏れるという場合はバルブ以外にもさまざまな原因が考えられます。シールやバルブの掃除、交換などで解決する場合もありますが、配管自体のトラブルの場合は作業が難しいので業者に修理を依頼しましょう。
水漏れではなく、水の出が悪くなったという場合は蛇口の吐水口のフィルタやエアレーターが詰まっている可能性があります。吐水口のキャップを取り外し、フィルタなどを掃除してください。いずれにしてもご自身で修理をするには限界がありますので難しいと思ったら、修理は業者にお願いするようにしてください。
まとめ | 福祉施設の現場にはよりマッチする水栓を!
今回は混合水栓について、一般的な種類と特徴をご紹介しました。インフィルの“エシカル水栓”には高い品質のシングルレバータイプを採用しており、福祉施設の現場では、力もいらず片手で簡単に操作ができるため利用者にも大変好評です。また、センサー付自動水栓は、水温は“プラス15度”に固定されているシンプルなもので、非接触のため衛生面で有利なうえ、蛇口の栓を閉じ忘れてお湯の出しっ放しにする失敗をなくすことができるなどのメリットで人気があります。さらに、シングルレバー混合水栓にもホース引き出し式のものが加わってよりバリエーション豊かに福祉の現場のニーズに合わせた製品をお選びいただけるようになりました。もし、ご自身の福祉施設の現場に合う製品に迷われたら、まずは一度インフィルまでご相談ください。インフィルでは一つひとつの福祉施設の現場で本当に必要なことを見極めて、最適なご提案をさせていだきます。今後ともよろしくお願いいたします。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。