福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、「エシカル水栓」というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の運営管理を楽にして、スタッフの方の働きやすい環境の実現に役立てればという思いから記事を掲載していきます。今回のテーマは、福祉施設管理者の方が気になる電気温水器の電気料金を電気温水器の採用している方式の違い「瞬間式」と「貯湯型」で試算して、さらに図で分かりやすく解説しました。ぜひ最後までご覧ください。
電気温水器の気になる電気料金を試算してみました
さっそくですが日ごろ福祉施設管理者の方を悩ます電気料金は、以下の計算方法で算出できます。
電気料金=1時間あたりの消費電力(kWh)×使用時間(時間)× 電気料金単価(円/kWh)
それでは実際にこの式に当てはめてインフィルの「エシカル水栓」の電気料金を試算してみたいと思います。
「エシカル水栓」(ETHICAL-S1)の場合、1時間あたりの消費電力は1.36kWhです。
使用時間は、手洗いなどの使用を考慮して1回あたり平均16.5秒使うと想定します。(1回あたりの使用量を330ミリリットルで計算しています)
使用時間の秒を時間に直すと以下の計算になります。
16.5秒(1回の使用時間)÷ 3600秒/時間 = 0.00458時間
「エシカル水栓」を1回使う時に消費する電力量は以下の通りです。
1.36kWh(エシカル水栓の消費電力) × 0.00458時間 = 0.00623kWh(1回あたりの消費電力量)
では、これを月の消費電力料量に計算してみましょう。
0.00623kWh(1回あたりの消費電力量)× 10回(1日の想定使用回数)× 30日(月の平均日数)= 1.87 kWh(月あたりの消費電力量)
電気料金単価は、35円/kWh(家庭用 2023年5月末時点の電力取引報などにより計算)です。
エシカル水栓の1カ月あたりの電気使用量と電気料金単価をかけると、月あたりの電気料金が試算できます。
1.87kWh(月あたりの電気使用量)×35(円/kWh・電気料金単価)=65.45円(エシカル水栓1台、1カ月あたりの電気料金)
65.45円は思ったよりリーズナブルですね。
これに対して同じ使用条件で一般的な貯湯型電気温水器も計算してみましょう。
21.44kWh *(月あたりの電気使用量)×35 (円/kWh・電気料金単価)=750.4円(一般的な貯湯型電気温水器1台、1カ月あたりの電気料金)
*(貯湯式のシミュレーション)回あたりの使用量:0.33L、1日使用回数:10回、使用温度:36℃
ではそれぞれの1カ月の電気料金の差額を計算してみましょう。
750.4円(貯湯型温水器の電気料金)ー 65.45円(エシカル水栓の電気料金)= 684.95円(月あたりの差額)
1カ月あたりの差額が約685円程度なら、それほど苦にならないかもしれません。
しかしこれはあくまでも1台、1カ月あたりの差額です。
電気温水器の消費電力、塵も積もれば…1年では?施設全体では?
これが1年ではどうなるでしょう?計算してみましょう。
684.95円(月あたりの差額) × 12(カ月)=8,219.4円(1年あたり1台の差額)
なんと1年で8,219.4円の電気料金の差がついてしまいました。
これは少し無視できない金額ですね。
さらに、これが福祉施設の居室へ設置する台数、仮に100台とすると驚くような結果が出ます。
8,219.4円(1年あたり1台の差額)× 100(台)=821,940円(電気温水器100台を使用する施設全体の電気料金の差額)
なんと!1年間で電気料金が82万円以上も差がついてしまうのです!
びっくりですね!さらにこれを何年も続けると、施設管理の負担も増えてしまいます。
この“電気料金の差額”をほかに回せれば、施設運営に少しでもゆとりが生まれる可能性も十分ありますね。
近年、高騰し続ける日本の家庭用電気料金は、2021年で28円/kWh、2022年で34円/kWh、2023年で35円/kWh(5月末時点で確認可能なもの)と推移しています。これは今後も上がり続けることが予想され、電気温水器の方式による電気料金の差はさらに広がり続けることでしょう。電気温水器の耐用年数が近づいている福祉施設の管理者の方は、そろそろ瞬間式電気温水器の導入をご検討されてはいかがでしょうか?
まとめ|電気温水器の電気料金でお悩みならまずはインフィルにご相談を
今回は気になる電気温水器の電気料金について、順を追って計算しながらご紹介しました。
電気料金の計算と聞くとついつい複雑になりがちで尻込みしてしまいそうですが、なるべくご理解が広まるように図を使ってご説明しましたがいかがでしたでしょうか?
電気温水器の電気代については皆様の関心が高く、かつ大切なことなので今後もさまざまな方法でこの話題を取り上げていきたいと思います。
今回の記事にある通り、インフィルの「エシカル水栓」はランニングコストに優れた製品ですが、同時に、温度調整機能を省くなどの仕様で単価もリーズナブルでリニューアル時に導入しやすい価格設定になっています。さらに今回は取り上げませんでしたが節水にも配慮された設計になっていますので、導入コストと節電・節水などのランニングコストが気になる福祉施設管理者の方にはまずはインフィルまでご相談ください。
水栓にかぎらず福祉施設におけるちょっとした困りごと改善希望などがございましたら、ぜひインフィルにお気軽にご相談ください。
福祉施設の導入経験豊富なインフィルなら、一つひとつの福祉施設様で異なる本当に必要なことを見極めて、最適なご提案をさせていだきます。よろしくお願い申し上げます。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。