福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、「エシカル水栓」というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の運営管理を楽にして、スタッフの方の働きやすい環境の実現に役立てればという思いから記事を掲載していきます。今回のテーマは、耐用年数が近づいた電気温水器の出すサインとその対処方法についてです。ぜひ最後までご覧ください。
そもそも電気温水器の耐用年数って何年だろう?
電気式給湯器10~15年といわれています。これはあくまで目安ですが、上記の年数が近づくほど故障のリスクは高くなりますので、できれば寿命を迎える数年前が取り替えを検討し始める時期だと思います。
個別の修理対応で応急的に処置をする場合もありますが、全体的な耐用年数が来ている場合はその後数年に亘って各所で不具合が頻発することが考えられます。2010年頃に開設した福祉施設はそろそろ電気温水器の耐用年数が近づいている可能性があるのではないでしょうか?
電気温水器の耐用年数が近づくとどんな症状があるの?
電気温水器は耐用年数が近づくと小さな故障やエラーが起こるようになります。水漏れがする、お湯がぬるい、水やお湯にゴミのようなものが混ざる、エラー表示が頻繁に出る、水もお湯も出ないなどといった症状にピンと来たらそろそろ耐用年数が近づいているのかもしれません。一つひとつ見ていきましょう。
・水漏れがする
給水管や貯湯タンクの腐食で水漏れが起きる可能性があります。水漏れは他の設備への影響が大きく、水道代も上がってしまいます。水漏れが発生したら早急に対応することをおすすめします。
・お湯がぬるい
電気温水器からお湯は出るがぬるい場合、電気系統の異常の可能性があります。
スイッチが勝手にオフになったり、ブレーカーが勝手に作動するなどの理由で水温が上がり切らないことや、電気温水器本体が故障すると水温がぬるいことや、お湯が沸かなかった!などのトラブルがあります。
・水やお湯にゴミのようなものが混ざる
給水管や貯湯タンクが劣化すると水やお湯にゴミのようなもの混ざることがあります。このゴミのようなものの多くは配管や貯湯タンク内部に生じたサビが、水流で出てきたものです。
給水にサビが混じれば飲用はできません。水管やタンクの劣化は水漏れにも繋がるため、早めに対処することをおすすめします。
・エラー表示が頻繁に出る
温水器からエラー表示が頻繁に出る場合は、電気温水器が故障している可能性があります。エラー表示と取扱説明書に従って、復旧を試みても症状が改善されなかったり、何度も同じエラーが表示されるのであれば、電気温水器が寿命を迎えている可能性があります。
・水もお湯も出ない
電気温水器から水もお湯も出ない場合、まず断水や凍結が疑われますが、それらが発生していない場合は、電気温水器本体の不具合や故障の可能性があります。
あるいは給湯管の詰まりのということも考えられます。
これらの不具合に対して個別の修理にもご対応が可能ですが、多くの居室を抱える施設の場合、その都度の対応ではかえって作業が煩雑になることがあるため、温水器の耐用年数を迎えている場合は思い切ってリニューアルした方が経済的でなおかつ安心といえます。
「エシカル水栓」なら導入コストもランニングコストもリーズナブルに!
耐用年数を迎えた電気温水器などの設備を福祉施設全体でリニューアルするとなると居室数に応じて50個から100個といった数にもなってしまい施設管理者にとって大きな負担となります。
こうした施設全体でのリニューアルにはインフィルの「エシカル水栓」を採用すれば水温調整機能を省いたリーズナブルな価格設定をしているため施設管理者の負担を大幅に軽減できる可能性があります。
水温調整機能を省いて大丈夫?と思われる方がいるかもしれませんが、居室においては水温の調整自体は必ずしも重要ではないことも多かったりします。利用者様の生活スタイルによっては居室の水栓に温度調整ができることは実際のところそこまで優先度の高くないケースが多いのです。
ただこうした水温調整の代わりにインフィルでは、水温“プラス15度”を謳っています。これは蛇口から出る全く温めていない水の温度に“プラス15度”が利用者様にとって最適な設定温度であると私たちは考えているからです。季節にもよりますが、たとえば水温10度の場合はプラス15度で25度のお湯が供給できます。あるメーカーのアンケート調査では多くの人が“ちょうど良い温度”と感じる温度はこの20度〜26度付近だという調査結果が出ていました。これは「エシカル水栓」が謳う快適な水温を“プラス15度”で実現可能とほぼ同じ結論になります。
また、インフィルでは福祉現場を考慮して「飲用可能」の大切さをお伝えし続けています。「エシカル水栓」は瞬間式の電気温水器のため「飲用可能」です。これは水が古くなる可能性がある貯湯タンクが瞬間式には存在しないからです。貯湯式の電気温水器を採用している場合は「飲用不可」のこともありますが、そもそもタンクが不要の瞬間式の電気温水器では「飲用可能」な水になります。その上、瞬間式の電気温水器は貯湯式に比べて毎月の電気代も圧倒的に低く抑えることができます。
このように「エシカル水栓」はリニューアル時の導入コストを抑えることに加え、ランニングコストの削減も実現できる製品ですので、そろそろ交換時期が近づいている施設管理者の方にはぜひ、ご検討いただければ幸いです。
まとめ| 電気温水器が耐用年数を迎えたら、リニューアルには「エシカル水栓」がおすすめ
今回は、耐用年数を迎えた電気温水器のさまざまな症状例と、施設全体の電気温水器のリニューアル時に「エシカル水栓」が有効なことをご紹介しました。福祉施設開設から年数が経って上記のような症状が現れ始めていたら、今後数年も頻発することが予想されます。修理と維持管理の費用と、低コストで導入できる省エネの「エシカル水栓」による水道料金・電気料金のランニングコスト削減を見比べながら、ご検討いただければ幸いです。設備の不具合でお悩みの関係者の方はぜひご相談ください。ご一緒により良い方法を検討させていただけばと願っています。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。