福祉施設やパブリックスペース向けの製品や空間提案を行う「インフィルウェルネス」のWebサイトをご覧いただきありがとうございます。この「エシカルblog」では、「エシカル水栓」というインフィル独自の電気温水機能付き自動水栓製品を通じて、特別養護老人ホーム向けに少しでも施設の運営管理を楽にして、スタッフの方の働きやすい環境の実現に役立てればという思いから記事を掲載していきます。今回のテーマは施設運営者を悩ませる電気代について。2022年秋頃から電気代の高騰が大変話題になっていますが、多くの居室を抱える特別養護老人ホームではその悩ませる金額は一般家庭の比ではないと思います。どうぞお気軽に読んでいただければ幸いです。
福祉施設の居室内には電気温水器が採用されているケースが多数
そもそもの話となりますが、なぜ特別養護老人ホームをはじめとした福祉施設の居室にある洗面化粧台や手洗い器には電気温水器が採用されているのでしょうか?それは、居室内にキッチンやバスルームといった熱源を必要とする設備が他になく手洗い設備だけとなるため、わざわざガス給湯管を引くよりも安価な電気温水器が採用されているという理由があります。電気温水器はその名の通り電気を使ってヒーターでお湯を作るわけですから、電気代がかかるということ自体は避けられません。しかしながらその使用電気量を抑えることができたら電気代も下がりますので、そのあたりについて触れてみたいと思います。
電気温水器には貯湯式のものと瞬間式のものがあります
普段何気なく使っている電気温水器ですが、その仕組みから大きく分けて2種類が存在します。
・貯湯式の電気温水器
貯湯タンクに水を貯めて沸かすタイプのものとなります。電気ヒーターで貯湯タンクの水を沸かして、お湯を貯湯タンクの中に貯めておく仕組みのため、電気ポットの大きなものと言えるかもしれません。常にタンクの中は保温されているので水栓を開けるとお湯がすぐに出ますが、お湯を使い過ぎると湯切れしてお湯が出なくなることがあります。
・瞬間式の電気温水器
水が電気温水器を通過する際に瞬間的にお湯を沸かすタイプとなります。使いたい時に給湯の水栓を開けてから瞬間的にお湯を沸かすため、貯湯式のようなタンクがなく、その仕組みから湯切れを起こすことはありません。また、タンクがない分、設備そのものも非常にコンパクトに収まります。
こうした電気温水器の仕組みは普段利用している分にはあまり意識しないと思いますが、もちろん貯湯式と瞬間式はどちらもメリット・デメリットがあります。インフィルの「エシカル水栓」では、瞬間式の電気温水器を採用しており、特別養護老人ホームの居室水栓という環境に限って言えば瞬間式の電気温水器のメリットが大きいと考えています。利用用途が手洗い、うがいなど限られているのと、1部屋あたりの利用頻度はそこまで大きくないからです。
「エシカル水栓」は保温するための電力が必要ないから電気代が安い!
瞬間式の電気温水器は貯湯タンクを必要としない仕組みのため、保温に使う電力がありません。ランニングコストとしての電気代を説明するとこの一言に尽きるのですが、一般的な貯湯式の電気温水器と「エシカル水栓」の年間合計電気量を比較すると、約93%*1の節電効果があり、金額に換算すると1台あたり約7,050円*2節約できる計算になります。
1台で年間約7,050円*2の節約と言うと、思っているよりも大したことない印象かもしれませんが、これが特別養護老人ホームのような多くの居室を抱える施設の場合、全ての居室の水栓を「エシカル水栓」に置き換えたらどうでしょうか?もし100部屋あるような場合は、節約できる電気代も100倍になって、年間約705,000円もの金額になります。電気温水器付き自動水栓の耐用年数は約10年〜15年とされていますから、長く経営を続けている場合だと少しずつ水栓に不具合が出ている施設も少なくないと思います。計画的に水栓のリプレースを進めることができれば、大きなメリットに感じられるのではないでしょうか?
「エシカル水栓」のお湯は飲用可能です!
もう一つインフィルの「エシカル水栓」には大きなメリットがあります。それは飲用可能だということ。貯湯式の電気温水器を採用している場合、飲用不可となっていることも少なくありませんが、タンクが不要の瞬間式のものだとそれも飲用可能になります。居室内でそこまで多くのお湯を飲まないかもしれませんが、飲もうと思えば飲めるというのは生活していく上で大きなメリット。利用者満足度も向上するため、ぜひ「エシカル水栓」を検討してみてはいかがでしょうか?
まとめ | 「エシカル水栓」は飲用可能で、一般的な貯湯式の電気温水器と比較して年間約93%*1電気代を削減します!
インフィルの「エシカル水栓」は瞬間式の電気温水器を採用しており、一般的な貯湯式の電気温水器と比較して年間約93%*1の節電効果があり、それに伴って電気代を削減することができます。瞬間式のため機器そのものもコンパクトに収まり、その仕組み上湯切れしない*3上、居室内に飲用可能なお湯を提供できます。特別養護老人ホームの居室という空間においては「エシカル水栓」のメリットは大きく、施設の満足度も向上するため、特に既存の水栓に不具合が出始めているような施設で計画的に水栓のリプレースを考えてみてはいかがでしょうか?
今後とも株式会社インフィルの「インフィルウェルネス」ならびに「エシカル水栓」をよろしくお願い申し上げます。
*1 1回あたりの使用量:0.33L、1日使用回数:10回、使用温度:36℃(電気温水器) / 供給水温+16℃(エシカル水栓)
*2 電気温水器:7,728円/年、瞬間式電気温水器:672円/年 合計電気量より試算(電気料金30円/kwhの場合)
*3 センサーの誤作動防止の為、連続出水すると一旦止まりますが、一度手を話すとまた温水が出ます。
「インフィルウェルネス」とは?
住宅設備を軸としたソリューションプロバイダーの株式会社インフィルによる、福祉施設・パブリックスペースのための製品開発や空間提案を行うプロジェクトです。車椅子利用を前提としたオリジナル洗面化粧台「AQUA」と、“日々の生活をしやすく(Day+Easy)”をコンセプトにした福祉施設向けの製品群「Daysy®」を軸に、誰もが快適に使いやすい製品を開発。設計から施工までワンストップで対応することでお客さまの抱えている課題と丁寧に向き合い、ソリューション性の高い提案を行なっています。
「エシカル水栓」とは?
インフィル独自の電気温水機能付き自動水栓「エシカル水栓」は、福祉施設の中でも特に特別養護老人ホームに向けた製品となります。製品価格はもちろん電気代も含めたトータルコストでの改善と飲用可能という機能面の両立を図った「エシカル」の名の通りの製品となっており、多くの施設で高い評価をいただいています。